Case Study
事例紹介
「一緒の船に乗ってくれる感覚」。投資サイドが語るOEMの壁と“守り”の重要性とは?
株式会社ポーラ・オルビスHD
画像
課 題
成 果
  • スタートアップ側の要望がうまく工場に伝わらない。
    スタートアップの要望を適切に工場に伝えてくれる。
  • スタートアップは工程数の多いものづくりに多くのリソースを割けない。
    スタートアップと工場の間に入って、ものづくりに関わる全てのことに対応してくれる。
  • スタートアップは情報不足により間違った選択をすることが多い。
    商品設計やコスト構造、品質保持といった点において、最適解を出してくれる。
課 題
  • スタートアップ側の要望がうまく工場に伝わらない。
  • スタートアップは工程数の多いものづくりに多くのリソースを割けない。
  • スタートアップは情報不足により間違った選択をすることが多い。
成 果
  • スタートアップの要望を適切に工場に伝えてくれる。
  • スタートアップと工場の間に入って、ものづくりに関わる全てのことに対応してくれる。
  • 商品設計やコスト構造、品質保持といった点において、最適解を出してくれる。

新規事業のCVC※で主にD2C企業への投資を行う株式会社ポーラ・オルビスホールディングス。投資先の企業やOEM会社からよく上がる声で実感したのは、シースタイルが持つスタートアップへの圧倒的な理解でした。

シースタイルとの出会いから投資をする側から見た魅力や安心感を交え、CVC担当 岸 裕一郎氏(以下、敬称略)に語っていただきました。

 

※CVC:コーポレート・ベンチャー・キャピタルの略称。企業資金を外部のスタートアップに直接投資をすること

 

ご自身がいま取り組んでいることを教えてください。

 

私は現在、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスでCVCの担当をしています。

新卒で入社して2年半ほど化粧品の販売企画に携わった後、社内ベンチャー制度を活用してCVCを立ち上げることになりました。

CVC運用開始から半年ほど経った頃にサンフランシスコへ行く機会があったのですが、そこでD2Cの大きな潮流を目の当たりにし、この勢いは日本にも必ず来ると確信したためD2Cブランドへの投資へと舵を切りました。

 

シースタイル様(以下、敬称略)は、CVCの投資先でもあった私自身が取締役として参画するトリコ株式会社の『FUJIMI』をはじめ、数あるD2Cブランドを通じてお世話になっています。

 

EC・D2C業界の現況やトレンドについての見解を教えてください。

 

いまのEC・D2C業界の動向として、大きく分けて2つの動きがあると考えています。

 

1つ目はインターネットの普及やライフスタイルの変化に伴い、消費者のニーズが多様化したこと。大手ブランドが展開する商品だけでは消費者のニーズをなかなか満たしづらくなってきたと考えています。

 

2つ目はテクノロジーの発展によって、参入障壁が下がったこと。多種多様なカートシステムが誕生し、誰でも簡単に低コストでECサイトを作れるようになりました。

 

さらにSNSの発展により、マーケティングの在り方が変化しています。以前はテレビや雑誌を活用した高コストのマーケティングが主流でしたが、今ではクリック課金で費用対効果を見ながら、低コストで運用できるマーケティングが一般的です。

 

そのためEC・D2Cの参入障壁は一気に下がり、著しく成長するD2Cブランドが世に誕生するようになったと考えます。

化粧品をはじめとする美容領域に言及すると、SDGsの文脈でクリーンビューティーの訴求が伸びていたり、香りにこだわるブランドが増えたりしていると個人的には感じています。

 

シースタイルの強みはD2Cやスタートアップへの圧倒的な理解。シースタイルを知ったきっかけと印象を教えてください。

 

以前からシースタイルの評判を耳にすることが多く、なぜそこまで良いサービスができるのか、仕組みや構造を詳しく知りたいと考え、知人に紹介していただいたのが最初のきっかけです。

 

お話を伺い、シースタイルはファブレス※のOEMビジネスを展開していますが、OEM工場の体制やコスト構造、工場とのより良いコミュニケーションを深く理解した上で“ものづくり”をしていると気づきました。

 

 

たとえ投資先のスタートアップがOEMについて学んだとしても、工場側の事情を知らないと、何を論点に交渉していいのかも分かりません。OEMの初期はパワーバランスも工場側につきがちですが、シースタイルが間に入って、双方によい形で交渉してくれることは非常にありがたいと日々感じています。

 

 

さらにOEMとの調整にはロットやコストの問題だけではなく、理解度の問題もあります。スタートアップの要望をそのまま伝えても、共通言語がやや異なるため、意図している事が100%伝わらなかったり、どのように工場に指示をすれば良いのかわからない場合が多いです。

 

シースタイルはスタートアップやD2Cブランドへの圧倒的な理解がありますし、わからないことがあっても、それを理解しようと努力してくださいます。ただ言われたことを工場側に伝えるのではなく、スタートアップ側の要望を理解した上で一緒に企画や戦略を考えて進めてくれその内容を的確に工場に指示してくれるため、非常に心強いパートナーだと言えます。

 

また、スタートアップは理想の商品に対するこだわりは強いですが、ややもすると守りが弱い場合があります。たとえば商品設計にこだわることでかなり割高なコスト構造になってしまったり、品質保持をしっかり確認する期間をとらなかったりすることがありますが、シースタイルが同じ目線で伴走することで、守りの部分を担保してくださると感じています。これは投資をする側から見ても、とても安心感があります。

 

※ファブレス:製造のための工場を所有していない企業、またはそのメーカーのこと

 

なぜ多くの会社にシースタイルを紹介するのかを教えてください。

 

シースタイルはフランク且つ柔軟にコミュニケーションを取ってくれるため、非常に紹介しやすい印象です。

 

若い起業家からの「これがつくりたい」といった実現がむずかしそうなアイディアでも、シースタイルは同じ目線で考え、親身になって丁寧に提案をしてくださいます。

 

 

また、スタートアップ時のやりたい事を実現するのがむずかしいことも、シースタイルはスタートアップが目指すところや、起業家の性格などを理解しようとしてくれます。お互いに納得できるまで何度も試作を積み重ね、一緒に良い商品を創り上げてくれます。

 

この姿勢が「一緒の船に乗ってくれる」感覚を生み出していると思います。

 

これからの岸さんご自身の展望について教えてください。

 

日本のメーカーに不足していると感じるのは、事業もファイナンスも理解している人材です。私自身はそこを目指していきたいと思っています。

 

そのために投資家としてスタートアップへの投資を続けながら、事業家として新しく生み出したブランドを成長させて、海外への展開にも挑戦していきたいと考えています。

 

新たなチャレンジは難易度が高いこともあり、OEMの方々と直接相談しても実現に至らないことがあります。ここはシースタイルと一緒にOEM業界に働きかけ、日本のOEMだからこそ出来ることを増やしていきたいと思います。

 

シースタイルを初めて知った方や
興味をもっていただいた方に向けて、
サービス内容や実績を詳しくご紹介しております
資料ダウンロード
各種サービスのご依頼やご相談、
その他様々なお悩みについて
お気軽にお問い合わせください
お問い合わせ
CONTACT >
Page top